【バッタの大量発生】サバクトビバッタは食用になるのか?

    目次
  • 世界の食糧危機!!バッタの大量発生
  • サバクトビバッタとは
  • サバクトビバッタは食べれるのか?

世界の食糧危機!!バッタの大量発生


アフリカやインドで大発生したバッタがついに中国にまで進入するということで大ニュースとなっています。

「たかがバッタでそんなに大騒ぎしなくてもw」
と、思われる方も多いと思いますが、
かなりの緊急事態になっています。

まずこちらの映像をご覧ください。


この大量発生しているバッタはサバクトビバッタというバッタです。

国連によれば、ケニアでは最大1200億匹のサバクトビバッタの襲来により8400万人分の食糧が失われるリスクが高まっているそうです。
更に国連食糧農業機関(FAO)は、「サバクトビバッタの数は今年6月までに現在の500倍になる恐れがある」とする予測を出しており、
サバクトビバッタは止まることなく爆発的な勢いで増殖しています。
ニュースサイトで読む: https://biz-journal.jp/2020/03/post_144838.html Copyright © Business Journal All Rights Reserved.

ちなみに中国に進入しようとしているバッタは4000億匹にも及ぶそうです。
農作物だけでなく家畜の餌なども一瞬で食い尽くすこのバッタの大群によって、
世界規模な食糧危機になる危険性は多いにありそうです。

サバクトビバッタとは


産卵するサバクトビバッタ
Christiaan Kooyman - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる

サバクトビバッタの特徴を箇条書きでまとめてみました。
  • 成虫のオスの体長は40-50mm、メスの体長は50-60mm
  • 寿命は3-6ヶ月
  • 大発生期を除いて、サバクトビバッタの分布はモーリタニアを西端としてサハラ砂漠、アラビア半島、インド北部まで
  • 毎日自分の体重と同じ量の緑の植物を食べる。
  • 農被害としてはトウジンビエ、米、トウモロコシ、モロコシ、サトウキビ、大麦、綿、果樹、ナツメヤシ、野菜、牧草地、アカシア、マツ、バナナなどが多い。
  • 排泄物が食べ残した食物を腐らせる。
  • 降水量が減って草地が減ったりすると、幼虫は残された餌場を求めて集まってきて集団化する。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

サバクトビバッタは食べれるのか?


サバクトビバッタによって農作物が食い尽くされ、食糧危機になるのなら
バッタを食べればどうなのか?と思う方も多いかもしれません。
実際に世界には昆虫を食べる文化のある国は多く存在しますし、
日本でも長野県などはイナゴの佃煮で有名です。

調べた結果サバクトビバッタ自体は食べることはできました。
しかし、問題点がいくつかあります。

  • 脚を除かずに食べると消化されずに腸でひっかかってしまう。
  • 味がまずい。
  • 殺虫剤や農薬を体に溜め込んでいる危険性がある。

上記の問題点があります。

特に大量発生したバッタの駆除に殺虫剤は欠かせないので
その毒素を溜め込んだバッタを食用にするのは危険です。

バッタを食糧の代わりにするという案は難しいでしょう。